そもそも”人工知能”とは?

Sae Kawagishi

25 Feb, 2021

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人工知能=AI

人工知能は英語で『Artificial(人工的な) Intelligence(知性)』、頭文字を取り省略してAIとも言われます。つまり人工知能とAI、両者は同じものなのです。

人工知能(AI)とは、人間の知的活動の一部をソフトウェアを用いて学習を行い、人工的に再現したものです。

人工知能の種類

強いAI,弱いAI

これはアメリカの哲学者、ジョン・サール氏が提唱した区分です。

『強いAI』とは、「人間と同じように意識・思考を持っている」と定義されています。『強いAI』は、人間のように自意識を備える人工知能とも言えるでしょう。一方、『弱いAI』は「意識・思考を持たない人工知能」と定義されます。特化型人工知能と同じように、人間の知性の一部を代替し、特定のタスクに特化しています。現在開発されている人工知能は意識を持っているものはなく、『弱いAI』に分類されます。

また、汎用型で、高度な判断力をそなえ、臨機応変に何でも成し遂げてしまうSF世界での話のような人工知能を『強いAI』と呼び、ある1つの目的に特化した高度な判断や作業は出来るものの、動作が単調で、変化に富んだ状況への対応や広範な作業は出来ないタイプのAIを『弱いAI』と呼んで区別することもあります。

例えを出すと、『強いAI』=ドラえもん、『弱いAI』=車の自動運転システムと言い換えるとイメージがつきやすくなるのではないでしょうか。

人工知能と人間の関係のイマ

今、人工知能がやっていること

相対的に『弱いAI』とは言われますが、車の自動運転システム、スマホの対話型アシスタントシステムのSiri、お掃除ロボットのルンバなど、わたしたち人間の仕事や生活に、如実に影響を与え始めている人工知能。他にもリアルタイムで反応をする家庭用ロボット、LOVOT(ラボット)などの実例があります。これらの人工知能では、ディープラーニングといった機能を持っており、特徴を自動で学習することが出来、事前のプログラム再生だけでなく、人間との関わり方で学習内容やそれに伴って出力内容を変えてゆくといったことを行えます。

現段階での人工知能は、先述の自動運転システムやルンバに代表されるように、自己学習システムではあっても、自律システムではありません。人間の仕事を代替するといわれるのは『弱いAI』、人間の知能を超えた働きをするのではといわれるのは『強いAI』にあたります。完全な自己統制システムの搭載された、映画やテレビなどの物語に登場する人工知能、つまり『強いAI』は、まだ想像上の産物にすぎません。

しかし、複雑なデータを精査して学習し、決まった範囲の特定のタスクを遂行できる人工知能、『弱いAI』は、人々にとって馴染みのある、身近な存在になりつつあります。

人工知能と人間の関係のミライ

未来に、人工知能が出来るようになること

人工知能活用における目標は、人間の入力を論理的に解釈でき、人工知能自身が人間に対して出力、説明できるソフトウェアを実現することです。人工知能は、人間とソフトウェアの間にまるで人間同士のような対話をもたらし、特定のタスクに関する意思決定や活動をサポートしますが、近い将来に於いて人間に取って代わるものではなく、まだそうなる可能性は低いといえます。

いつか遠い未来に汎用人工知能(=ドラえもんのような、強いAI)が完成した時、シンギュラリティ(=技術的特異点とも呼ばれ、人工知能の技術が自ら人間より賢い知能を生み出す事が可能になる時点)が起きるといわれており、汎用人工知能が「人間最後の発明になる」とも言われています。自己学習によって分野を横断した知能の活用が出来るため、人間が解決するには難しい、或いは、時間がかかり過ぎる、「開発」や「問題解決」に期待出来ます。『強いAI』が一般普及した暁には、新薬開発や環境問題の解決等も可能になるでしょう。もしかしたら、「人工知能が人間だけでは解決が難しい問題に取り組んでくれる」といったことも実現する未来が訪れるかもしれません。

これから研究の成果がわたしたちの仕事や生活にどのような変化をもたらすか、今後の人工知能産業の発展が楽しみですね。